この本を買った理由
タイトルを見て、配当王や連続増配株についての書籍だと思い購入し、よくよく見たら投資の王様だった、ケアレスミス。
この本から学べる事
人間は本来、投資には不向きな生き物である事を知ることができます。株式投資とは、ただ買う、売るだけではなく、心理的なバイアスがかかり、どんなに注意していても、投資に不向きな性質が邪魔をして、投資における意思決定を狂わせる。ただ、その事を理解しているかどうかで、投資における成功を掴むことが出来きます。なので、本書に書かれている人間の「心理的バイアス」の代表的なものを3つ紹介します。
①プロスペクト理論
②確証バイアス
③アンカリング効果
①プロスペクト理論
人間は「利益を得る満足」よりも「損失を被る苦痛」をより大きく感じる傾向がある。その結果、利益は早く確定させたいし、損失はなるべく確定させたくないと言う意思決定がなされる。
つまり、人間は傾向的に「損大利少」という、投資には全く不向きな判断を下してしまいます。株式投資の世界では、プロスペクト理論に逆らって「損少利大」が成功のカギとなる。
②確証バイアス
自分が信じる仮説や信念などを検証するとき、それを支持する情報ばかりを集めてしまい、反証する情報は無視、あるいは集めようとしない心理的なバイアスのこと。
これが強く働いてしまうと、先入観で縛られた投資判断を行なってしまい、大きな損失を被るリスクが高まってしまう。
③アンカリング効果
自分が知っている物事や過去の数字などにこだわってしまう傾向のこと。
相場の節目に当たる、目安の数字というものは、それなりに重要な意味を持っているが、その数字ばかりに意識を奪われてしまうと、思考が振り回されてしまい、致命的な判断ミスをしてしまう危険がある。
まとめ
間違って買ってしまった本でしたが、相当な勉強になりました。手っ取り早く投資で成功する秘訣と言うのはなく、人間に根深く染みついた心理バイアスと戦っていかなければ、株式投資の世界で成功するのは難しいという事がわかりました。逆に言えば、心理的なバイアスを知っていれば、大きく負ける事は少なくなり、相場に参加し続けられるので成功するチャンスを掴みやすくなるのかと思いました。
今回紹介した3つの心理的バイアスの他にも、いろいろなバイアス、投資の哲学、技術などが本書には書かれていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
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