どん底サラリーマンが株式投資で2億いま息子に教えたいお金と投資の話

この本を買った理由

僕が株式投資を始めて、5年。株式投資の世界ではまだまだルーキーですが、僕なりに自分が働かなくても勝手に入ってくる収入のありがたさ、複利の凄さ、その複利の力を最大限利用する為には、株式投資を早く（若い時から）始めて、相場に居続ける事の大切さを知りました。僕には、娘（22歳）、息子（17歳）が居ます。自分では、理解しているんだけど、どうしても子供達に株式投資の事を伝えたいのに上手く伝えられない。そんなもどかしさからこの書籍が目に留まり購入しました。

この本から学べる事

・サラリーマンである事のメリット

・サラリーだけで生きていくには厳しい時代になっている

・まずは、労働者兼資本家として株式を買ってみる

サラリーマンである事のメリット

巷では、よく起業家がもてはやされたり、独立してぶち上げようみたいな事が多く取り上げられているような気がします。確かに、挑戦することは素敵だし尊敬に値します。何よりも華やかな世界に見えますし、そうなりたいと思うかもしれませんが、人間は十人十色、独立、立ち上げなんて考えられないという人だって居ます。

2017年のデータですが、日本のサラリーマンの割合は89%。ほとんどの人がサラリーマンという事になります。会社（ブラック以外）に就職したメリットとしては安定的に給料が入ってくる事が挙げられます。なんと言っても、ここが1番ではないでしょうか。少なからず、決まった金額が毎月入ってくると分かっていれば、自分の収支を把握することが出来るので、前回の本の紹介でした先取り貯金がしやすくなります。そうすれば、無理なストレスなく、株式投資への軍資金を貯める事が出来ます。

サラリーだけで生きていくには厳しい時代になっている

ただし、ぬくぬく毎月の給料だけを当てにし、少しばかりを貯金に回しただけでは、「金持ち父さん、貧乏父さん」でも言われているラットレースから、いつまで経っても抜け出せません。世は資本主義時代。

資本主義とは資本家が儲かる仕組みになっている社会。簡単に言ってしまえば資本家がお金持ちの社会です。資本家とは、いわば「投資家」のこと。資本家に使われているだけの労働者は、ずっと働きっぱなしです。サラリーマンは労働者に他ならないので、一流企業に就職できたとしても、サラリーマンでいる限り、いつまで経っても労働からは解放されないです。

今となっては、終身雇用も年功序列も崩壊してきています。このままデフレが続けば、会社にしがみついていても、サラリー（給料）の上昇はそれほど望めないですし、インフレになったとしても、物価の上昇に見合うほどにサラリーが上がる保証はどこにもないです。それどころか、どちらにしても、少子高齢化が進み社会保障の負担が増えれば、手取り額は減少する一方です。なので会社からの給料だけで生き抜こうとするには限界がきていると考えた方が、無難。

まずは、労働者兼資本家として株式を買ってみる

ここで、子供たちに伝えたい事ですが、毎月給料をもらう為に、本業を頑張る。その給料の中から貯めた軍資金で株式投資を始めるって事です。戦略としては「バイ&ホールド」時間を味方につけるです。本業を頑張るって事は、子供たちにとっては、仕事も遊びも恋愛も毎日が忙しくなるってこと。銘柄選びや、決算情報を読むとなると一気にハードルが上がってしまうので、株のセット商品であるETFがお勧め。（著者は、資金が少ないうちは小型株個別株で、レバレッジを効かせて資産を作り上げた）

確かに、リスクを取らないと、大きな資産を手に入れるのは難しいかもしれない。資金が多い方が株式投資は有利に働くのも事実。投資戦略は、人それぞれ。ただ、どちらにしても自分が働かなくてもお金が入ってくる仕組みが世の中にはあるって事が伝われば嬉しい。